セミリタイア模索中”はるもえ”@harumoe1106です。
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もくじ
『“普通の人"だから勝てる エナフン流株式投資術』の著者はこんな人
会社員投資家。高校2年から株式投資を開始投資歴は30年数億円の資産を築く。
『“普通の人"だから勝てる エナフン流株式投資術』はこんな人におすすめ
株式投資の初心者・会社員。
『“普通の人"だから勝てる エナフン流株式投資術』のあらすじ
『つなげよう』をキーワードに章をわけて解説されています。
つ…強みを知る
な…流れ知る
げ…原理を知る
よ…弱みを知る
う…裏を取る
強みを知る
自分の強みを知る。
仕事で関わり詳しい、趣味でこの関連には詳しいなど。
流れ知る
1企業の成長
2相場との連動
3評価水準の変化
上記の三つが株価を変動させる。どの流れに着目してその株を売買しようとしているのか自覚する。
1企業の成長
成長株投資(グロース投資)少なくとも3〜5年保有。10%以下の下落もあり得る。
2相場との連動
循環株投資(シクリカル投資)…鉄鋼・非鉄金属・海運・不動産・自動車・金融
景気回復しても戦略が裏目に出てうまく景気の波に乗れない企業が存在するので、分散効果を利用(銘柄を幅広く複数買う)。
3評価水準の変化
割安株投資。資産や長期的な収益性からその企業の本来価値をはじき出し株価と比較する。会計のスキル必須。割安だけでなく、業績も上向いている銘柄。
3つの投資スタイルは独立していない。『成長株かつ循環株』のような複合的な銘柄が存在する。
《割安になる4パターン》
”流れ”の3評価水準の変化に着目。
業績拡大に伴うバリュー拡大 | 株価下落に伴うバリュー拡大 | 業績拡大と株価下落の同時進行 | 株価上昇以上の業績拡大 | 業績悪化以上の株価下落 | |
業績 | ↑ | → | ↑ | ↑↑ | ↓ |
株価 | → | ↓ | ↓ | ↑ | ↓↓ |
有効性 | ○ | △ | ◎ | ○ | × |
株価は割安だが業績悪化異常に株価が下落するケースは×
PER10倍以下などの絶対値で割安を判定しない。
原理を知る
株価を形成している原理原則
1業績…株価は未来の業績を反映させながら変動する。
2リスク…株を買った瞬間から常にリスクと付き合うことになる。
3金利…株価は金利水準の影響を大きく受ける。金利が上昇すれば株価は下がる方向に圧力がかかり、金利が低下すれば株価は上昇する傾向にある。
4純資産…純資産価値から株価を推定した方が良いケースがある。
株価を動かす3つの主体
1中央銀行
2企業
3投資家
4つの異なる相場
4つの株価変動要因の一つが株式市場全体を強く覆う現象がある。
1業績相場…業績の良い銘柄は上がり、悪い銘柄は下がる。日経平均株価は横ばいで推移するケースが多い。銘柄ごとの取捨選択が進みやすい。
2金融相場…幅広い業種の数多くの銘柄が一斉に値上がりし全体が底上げされる。日経平均も大きく上昇。借金の多い企業ほど金利負担が小さくなるので、好影響が期待されて株価上昇しやすい。例:不動産株や鉄鋼株
3波乱相場…ある日突然、底が抜けたように株価が急落し始める。予想するのはほぼ不可能。早めにリスクを下げておく。
4底練り…日経平均は呆れるほど大きく下がる。悪材料が飛び出しても株価はあまり下がらなくなる。
要因 | 主体 | 相場名称 | 相場の特徴 |
近未来の業績 | 企業 | 業績相場 | 銘柄ごとの取捨選択が進む |
金利水準 | 中央銀行 | 金融相場 | 金融緩和局面で全体が底上げされる |
リスク | 投資家 | 波乱相場 | 激しく乱高下しながら下落する |
純資産価値 | 企業 | 底練り | 悪材料が出ても下がらなくなる |
弱みを知る
会社員であれば、デイトレには向いていないなど自分を知って向いている投資戦略を考える。
会計の知識不足などの克服できる弱みは克服する。理解できないものには投資しない。
必要な知識(財務会計等) | できる限り克服したい。時間をかけて、楽しく続けられるような工夫が求められる。 |
銘柄選定 | 自分が理解できて強味を発揮できる銘柄を選び、理解できない銘柄は買わない。ただし、理解できる範囲を広げる努力は怠らない。 |
流れ | 弱みを回避するため、どの流れに着目してどの投資スタイルにするのか考える。 |
感情 | 売買ルールを設けることで、感情と行動とを切り離す。しかし、単純なルール自体が弊害を生むこともある。 |
著者の売りルール
・本質的な価値に対して株価が高くなりすぎた
・成長が止まった
・十分な調査の結果もっと良い銘柄を見つけた
裏を取る
1成長性…過去の決算資料から売上高や利益などの業績データを拾い出し経年の変化を調べる。『会社四季報』の過去3期分と今後2期予想を最初に確認。→気になれば会社のウェブサイトで決算書類や決算説明資料を手に入れて、さらに過去に遡って比較分析する。
2健全性…『会社四季報』で自己資本比率・キャッシュフロー計算書の内容そして現金同等物と有利子負債の差をチェック。借金少なく、現金収入が安定的に入ってくる形になっていれば健全。
3企業の商品サービス…商品やサービスを利用して、実際に体験。体験をしなくても収益性で確認できる。ROE、ROAが同業他社よりも高ければ◯。
4企業の外部要因…景気・為替・政治動向・国際情勢など、どの業界や業態に根を下ろしているのかを見極める。
5企業の経営者…魅力的なので騙されないようにする。会わなくても、事業計画や事業そのものをじっくり見ていけば、自ずと経営者の考えは伝わってくる。
《企業の成長性の裏を取る三つのプロセス》
1企業情報を集めて確認
ホームページを覗く
サービスを試す
2決算書で業績動向を分析
5〜10期分の決算書をダウンロードし、損益計算書に記された数値をひたすら表計算ソフトに入力。
貸借対象表・キャッシュフロー計算書は、増資リスクや倒産リスクを確認するための補助的扱い。
3成長の継続性を吟味する
過去3年ほどの利益の拡大が確認できて成長軌道に乗っていると判断できたとして、重要なのは今後も利益成長が続くかどうか
《考えるべきポイントは2つ》
1成長の限界はどの辺りにあるのか
2ビジネスモデルの中に成長の仕組みが内在しているか
例:パラカ(4809)…コインパーキングが日本全国に行き渡りは成長は限界に達したと見て良い。
自動車販売は売ったら次の新たな買い手を探さなければならない。パラカはコインパーキングを一つ開設すれば、そのパーキングは数年に渡って利益を上げる。コインパーキングの解約数を上回る新規契約を取ってきていれば、売上や利益が急減することはない。
5つの問い
□なぜ成長できているのか?
□成長は今後どの程度続く見込みか?
□成長が止まるとしたらどのような理由が考えられるか?
□既に悪い兆候は出ていないか?
□株価は適正な水準にあるといえるか?
コラム"『会社四季報』を読破する"
〚メリット〛
・上場企業を網羅的に知ることができる
・読み続けることで相場観が身につく
・通読で成長株を見つけるチャンスが広がる
・値上がる株の傾向が掴める
〚有望株を見つけるコツ〛
①右上の予想 PER・PBR及びチャートと左下の【業績】の推移をみる。業績が安定して拡大していれば成長株候補
②企業名とその隣の文字情報から、今後の業績拡大のヒントを得る。実体験と結びつくようなら、強みを活かせる銘柄。
ここまで何の興味も持てないなら次の銘柄へ。
③時価総額・自己資本比率・ROE・ROA・CF・配当利回りを見て有望度を。有望なら付箋つけて次の銘柄へ
優利子負債は単独で見てはいけない。現金同等物と比較する必要がある。
例:現金同等物2068億円>有利子負債1258億円であるため、借金をすべて返済してもまだ現金同等物が残る。
④付箋の銘柄のホームページで決算書を調べたり、検索サイトでニュースを検索し裏を取る。
⑤他の有望株や保有株と比較
⑥株の購入に踏み切る
『会社四季報』は発刊されるまで1ヶ月以上の時間差あり。短期トレードには向かない。中長期で。素早さより正しく見る目を鍛えることが重要。
コラム"成長株投資に必要な力とは"
思い込みがないか疑う。例:景気が悪いと株価が下がる。
鈍感力…日々の株価変動から距離を置く
忍耐力…「業績↑株価↓」「業績↑株価→」の状態が続けば、価値はどんどん拡大してチャンスは広がっている。こんな時こそ耐える。
観察力…じっくりと企業を評価する。
『“普通の人"だから勝てる エナフン流株式投資術』感想
~~会社では仕事で成果を上げたからといって上司が必ず認めてくれるとは限りません。そのてん株式市場は完全な実力社会です。
あなたが正しく判断して行動することができればその努力はすべて結果として表れて相応の評価を受けます。~~『静かなる退職』に賛同していた”はるもえ”@harumoe1106も、この言葉に凄く感銘を受けました。
これから少なくとも1年間は『会社四季報』を通読してみることにします。
またね。