最近のはるもえ

1970年大阪万博の象徴「太陽の塔」内部へ

万博ロスを癒す、55年越しのインスタレーション体験

1970年の大阪万博で象徴的な存在だった 太陽の塔
以前、内部公開の期間限定(だったと思っていました。記憶あやふや)抽選に当選できず、そのまま見られずにいました。

しかし、先日「河森正治さんの創作展」を訪れた際に、
太陽の塔の内部公開が常設化している ということを知り、思わずその場で予約。
そして、ついに行ってきました。(予約に空きがあれば、当日でも入場できます。)

太陽の塔の内部は、55年前とは思えない圧倒的存在感

内部に足を踏み入れた瞬間に感じたのは、
「本当に55年前のものなの?」と疑うほどの表現力。

現代のインスタレーションの展示と並べてもまったく遜色がなかったです。

太陽の塔の内部にある、黄金色の抽象的な巨大な顔のオブジェ。湾曲したパーツが組み合わされ、目にあたる部分がくり抜かれている。下部は赤色の光で照らされている。
太陽の塔の内部にある「黄金の顔」のオブジェ。力強くて、どこか神秘的。塔の中は予想以上にディープな世界が広がっています!
太陽の塔内部に広がる、薄暗い展示空間。中央には巨大な「生命の樹」の一部が見え、壁面には世界各地の仮面や彫刻のようなオブジェが、赤と青の照明で照らされながら展示されている。
1970年大阪万博の熱狂を今に伝える空間。幻想的な照明の中、太古から未来へと続く「生命の樹」の物語を感じました。

当時はエスカレーター仕様、現在は安全のため階段に

1970年当時、内部はエスカレーターで上昇しながら鑑賞する構造だったとのこと。
しかし現在は耐震面の理由から 階段仕様 に変更され、ゆっくりと上りながら鑑賞する形になっています。

また、もともとは 地下1階 にも展示があったそうですが、現在は安全上の理由から封鎖に。
そのため、地下展示にあったものの一部は 1階に移設 され、来場者が見られるようになっています。

太陽の塔の内部、深紅の照明で照らされた空間。円形の階段状の展示台に、発光する触手状のオブジェや、植物のような奇妙な造形物が配置され、生命の根源を表現している。
「地底の太陽」がテーマのエリア。まるで地球の底から見上げたような、進化の途中のような、不思議な光景でした。

撮影ルール:1階のみスマホ撮影OK

館内で唯一、1階のみスマホ撮影可
2階以上は写真撮影が禁止されています。

ただし、館内で指定されている スマホストラップ(500円) をレンタルすると、上層階でも撮影できるます。
私は1階だけでしたが、それでも十分に満足できる内容でした。

太陽の塔の内部を縦に貫く巨大な「生命の樹」の幹の部分を見上げた写真。幹には、古代魚、両生類、爬虫類などの生物模型が取り付けられ、周囲は深紅の照明と発光する球体の装飾で埋め尽くされている。
「生命の樹」を見上げる!この幹に沿って、アメーバから人類に至るまでの進化の過程が表現されているんです。

万博の「ありがとう」を思い出す体験だった

大阪・関西万博2025の開会式の際、大阪府の吉村知事が何度も「ありがとう」と繰り返していたのが印象的でした。

今日、太陽の塔の内部を歩きながら、あの言葉の意味を改めて感じました。

  • 一緒に行ってくれた友人にありがとう
  • 国内外からパビリオンを提供してくれた国々・企業にありがとう
  • 案内してくれたスタッフのみなさんにありがとう
  • そして私を万博へ運んでくれた地下鉄にもありがとう

万博に無事に行けたこと、健康で楽しく過ごせた時間、
そして私の周りにいてくれるすべての人に、感謝の気持ちがあふれました。

まとめ

太陽の塔内部見学は、55年の時を越えてなお輝き続ける、圧倒的なアート空間でした。
「万博ロス」を癒してくれるだけでなく、「未来を見ようとした時代の熱」を確かめられる場所でもあります。

気になっている方には、ぜひ一度足を運んでほしい体験です。

またね。